私たちのテーマは近年話題のスポーツビジネス。
旧来、戦力が拮抗した試合を作る米国のNFL型のモデルが収益をもたらすという議論が支配的であった。。
しかし、私たちは戦力が拮抗せず、強豪チームが存在する英国のPremier League型のモデルでも収益をもたらせるということをデータを使った定量分析によって証明した。
さらにどのような条件の下で、上記の2つのモデルが有効に機能するのかを定性的に分析することで、スポーツビジネスにおける2つの収益モデルがあることを示した。
私たちの論文はこちらをクリックしてダウンロードできます(PDF)。
是非ご覧ください。
2011年4月2日土曜日
2011年1月21日金曜日
卒論最終稿
筒井です。とうとうこの日を迎えました。
第2稿提出から1週間、走り続けてきました。
文章を組み立ててはゼミのメーリングリストにファイルを投稿し、皆からの意見を仰ぎました。特に考察の章に力を入れて改善しました。そして、ありがたいことに皆さんからのフィードバックがくるわくるわで、その取捨選択の見極めったらもう大変(笑)
多くの意見を反映させたより屈強な文章が皆さんのおかげで出来上がりました。
そして、最終稿提出日前日。
「大学院生の先輩に最終チェックをして頂こう。」
と大学院生の永山さんのもとへ行きました。
ときは既に夜9時近く。正直、これで印鑑をもらってフィニッシュだと安心していました。
しかし、世の中そんなに甘くありません。おもむろに私たちの論文を手に取り、じっくりと読み始める永山さん。
「え、まさかこんな時間から訂正か・・・」
不安は見事に的中。文章の隅々まで指摘をされました。泣きそうになりながら訂正を始めました。
さらに、続けて、
「この相関表の部分、もっと玄人っぽくできるよ」
と、海外文献を例に示してくれ、それにならって相関表を拡張・改善することに。追加で必要なデータを出すためにエクセルとの格闘が夜中に始まりました。
これが普段のグループワークだったら発狂しかけていたかもしれませんが、“これでもう最後!”と思うと、少し寂しい気持ちも交じって踏ん張ることができました。
PCと向き合うこと数時間。ついに、指摘箇所の訂正ver.が完成!時計を見ると既に夜中2時半でした。
「やっぱ研究者ってギリギリまでつめるんだよな」
と今更ながら、自分たちの甘さを少し恥じつつ帰宅の途につきました。
しかしながら、実際に相関表を見なおすと格好良くなっており、深夜に少しテンションが上がりました。
永さん、あのときは深夜にお付き合い頂いてありがとうございます。
そして、このように深夜作業をした後に忘れちゃいけないのが、“翌朝のチェック”です。
深夜にかけて、あるいは長時間作業をしたときは、実は正確な思考ができていないことが多いのです。
と先輩から教わりました(笑)
なので、そういうときは、翌朝さっぱりした脳でチェックすることが大切なのです。
僕たちも翌朝、つまり最終稿提出日の朝集まり、文章のチェックをしました。すると、やはり所々文章の欠陥が見つかり、漏れなく訂正してやりました。その後2,3 回全体の文章を読み直して、3人「これでOK」となったので、ついに念願の提出ボタン。
卒論との格闘が終わり、嬉しさのあまり3人で昼間からお酒を飲みに行きました。
卒論活動を振り返ってみると、この論文は決して私たち3人で書けたものではないと思います。
先生を初め、院生の方やゼミの皆、さらには他ゼミの人からのアドバイス、OBの先輩のベースとなる研究など多くの周囲の人あっての論文なのだと感じます。
ただ、そのように周囲の人の力を借りることができたのも、自分たちが不器用ながらもガムシャラに卒論に取り組んできたという姿勢があったからではないのだろうかと思います。
大学最終学年だからこそ、他にやりたいことを我慢しなければいけない辛さもありました。
全く進まず、先の見えない苦しさもありました。
懸命に作った発表がボコボコにされる悔しさもありました。
ここまで来るまで多くの感情があったことは確かです。
それでもこれだけは言うことができます。
それは「楽しかった」ということです。
自分たちのやっていることが楽しい。それが前に進むための1番の原動力であったのだと思います。
そして、僕たちが書きあげた論文はその楽しさの集大成です。
読み手の人々にもその楽しさが伝わってくれればなと思います。
最後になりますが、
半年間、僕たちのブログを読んで頂いて有難うございました!
筒井雅博
2011年1月13日木曜日
卒論第2稿
第1稿提出から4日間、突っ走っております、壺谷です。
最後のパートを改善すべく、ひたすら新しい案を出しては整理し、深ぼっていましたが、何か行き詰る・・・
そこで、深ぼっていくだけじゃなく、一度立ち止まって考えてみることにしました。
ゼミ生からもらったフィードバックを整理してみました。
すると、
「最後の考察の章だけ浮いてる気がする」
こんな言葉が総じて見られました。
そういえば先生にも
「考察の章の入口と出口の整理をしてください」
というフィードバックをもらっていました。
そこで気付いたんです!考察の章を“点”として深ぼるのでなく、前後とのつながりを意識した“線”として深ぼっていけばいいのではないか、と。
基本といえば基本的なことなのかもしれませんが、難しいことを考えているとそこにだけ視線が集まってしまい、さらにドツボにはまってしまうのかもしれません。
その後、考察の章で言いたいことを一言で表しました。
「価値創造の仕組みとそれが成り立つ背景」
これを軸に考察の章を組み立てていくと以前よりスムーズに進みました。
NFL、Premier Leagueがそれぞれどのようにして価値を生み出しているか、またそれがどうして可能になるのかを同じ項目で比較しながら文章を書きあげていきました。注意すべき点は“読み手に分かりやすく”です。
考察の章の前後のつながり、その章の意味を意識して完成させた卒業論文第二稿を提出!
もらったフィードバックは・・・
「考察の章のつながりはずっと良くなった。けどもっと良くなる。」
とのことでした。
残り1週間なので、あとは「結論から先に出すか、あるいは問いに対して答えていくか」など文章のテクニカルな部分での改善を求められました。
正直、論文の内容としては一定のレベルまできていると自負してるし、周囲からも評価してもらっているので、後は悔いのないように、最終稿提出まで走り続けるだけだと思っています。
残り1週間悔いのないよう詰め続けます。
壺谷篤
2011年1月10日月曜日
卒論第1稿
あけましておめでとうございます。
宇都野です。
年末年始はそれぞれが実家に帰り、ゆっくりするという英断のおかげで僕自身も実家のある栃木でぬくぬくとしていました。
でもその一方で自分の担当分の執筆も忘れてはいませんでしたよ!(笑)
僕の担当分は最初から研究目的の部分までだったんですけど、
論文の入りということでどれだけ読み手を引きつけられるかということに注意しました。
そのために、箱根駅伝やサッカーのワールドカップ、プロ野球など身近な例を引き合いにしました。
そして、箱根駅伝、早稲田大学優勝おめでとう!!
実際に、すんなり文章化できたのはアウトラインをしっかりと組み立てたからだと思います。
文章に書き起こしながら論文を作っていくのではなく、アウトラインという骨組みを構築した上で、文章化していく。これでぶれることなく書くことができました。
2011年最初のグループワーク、個々が自分の担当分を持ち寄り、文章化した卒論をドッキングしました。そして、ドッキング部分のつながり方、全体の表現や語調を調整してなんとか第1稿を完成させました。
ドッキングに際して、お互いのパートにしっかりフィードバックができたんです。これはアウトラインをしっかり組み立て、各自がそれを理解していたからだと思います。
アウトライン・・・本当に重要です!
文章化するにあたっては壺谷の担当分の考察パートがやはり難しかったようで、このパートに関しては年始から皆で頭を悩ましながら文章化することで完成させました。
提出後、先生から一定の評価をいただいた。しかし、やはり最後の考察パートはもっと改善すべきだとのフィードバックも頂きました。
それ以外の点はほとんどOKを頂けたので、あとはいかにその部分を描いていくかが今週の課題です。
それ以外の点はほとんどOKを頂けたので、あとはいかにその部分を描いていくかが今週の課題です。
宇都野啓介
2010年12月23日木曜日
アウトライン完成
ちょっと早いですがメリークリスマス!
筒井です。
クリスマスを直前にして最高のクリスマスプレゼントが届きました。
悩んでいたアウトラインがついに完成したのです。
今日の午後、先生に自分たちで考えたアウトラインを持って行きました。しかし、まだ浅いと言われやり直しを命じられました。
その際に先生からいくつかのアウトライン作成のアドバイスを頂けました。
アウトラインは論文の骨組みのようなものなので、その出来で論文の面白さが決まるらしいです。むむ・・これは頑張らねば。と再度練り直し、3時間後に再び先生の元へ持って行きました!
その結果、
「これでいこう!」とGOサインを頂きました。
ただ、1回目でOKをもらえなかったのは大きな反省です。もっと事前にアウトラインの参考となる論文を読みこんでおくべきでした。
その後、アウトラインをもとに文章化するパートを3人で割り振り、それぞれが担当分を執筆し、年始にドッキングすることにしました。
ここ3カ月走り続けてきたのでちょっと早い年末年始休暇に突入です。
そして、クリスマスくらい論文から離れたいですよね・・・?(笑)
それではみなさん、良いお年を!
筒井雅博
2010年12月20日月曜日
卒論合宿
壺谷です。
同期と卒論を徹底的にやりこむという合宿を行い、3日間大学にこもってアウトラインを組み立てました。
前半部分の先行研究からの疑問、課題、そして課題を検証するための分析までは上手く組み立てられました。しかし、データを使った分析から、次は定性的に、なぜこのような結果が導き出されたのかという結論を導き、そこから得られる示唆、つまり考察の項が上手く組み立てられずに悪戦苦闘中です。
どのように考察を組み立てたら読み手に納得してもらえるだろうかということに重点を置いてアウトラインを構築したいと思っています。
実際に、表現や比較項目などをブレストし、良さそうなものを採用し、深ぼっていったのですが、収集がつかなくなり、3人で困窮しました。
こういうときに助かったのが、“第三者の視点”だと思います。ゼミの同期や後輩、さらには駆け付けてくれた社会人の先輩にも意見をもらい、まとめていっています。
周囲に仲間がいたからこそ、3人ではできないことができる。
いい仲間に恵まれたなと感じています。
壺谷篤
2010年12月10日金曜日
再びやってきたデータとの戦い
街がクリスマス色に染まっていくこの時期は変なわくわく感を覚えますね。
こんにちは。宇都野です。
前回の発表から1週間と少し、とにかく可能な限りデータを打ち込み、再整理していました。
その結果5つほどの指標を追加しました。特にデータを作成する、利用するやり方については交流の深い定量系のゼミからの多くのアドバイスなどを頂けました。
慶応義塾大学のゼミにアドバイスを頂きにも行きました!
そして、11月にデータ打ち込みをやっていたので、覚えたショートカットキーやデータ整理の方法を駆使して?、以前より抵抗感なく進めることができました。
少しずつデータ打ち込みの面倒さを克服できていると思います。
これら新しい指標を追加して分析を行いました。
新たに作成した変数は、
「チケット価格」や「人口密度」、「過去5年間の平均勝率」などがあります。
そのうえで、
「○○と××が観客の足に~というふうに影響を及ぼす」
いや違う、「△△が観客に~というような影響を及ぼすんだ」
こんな感じの喧々諤々の議論で様々な変数の関係を考え、コントロール変数の組み合わせを考え続けた10日間でした。
良い結果が出るよう、どの指標を加え、外すかを考えてついに求めていた相関図が完成しました。
戦力の均衡度を表す「対戦チーム間の過去5年間の平均勝率の差」が、
パフォーマンスを表す「スタジアムの満員率」に影響を与えているという関係には、
「チケット価格」、「スター選手の出場率」、そして「人口密度」が影響を与えていることからその3つの変数の影響を控除した上で分析を行うことで、傾きを求めることができました。
関係図を図示したものが以下です。
そしてこの関係を求めることに、苦しんでいた結果が出た勢いからでしょうか、
「結果が出ました!」と、先生のいる研究室に飛び込んでいきました(笑)
そして、この相関図を利用することが決まりました。
次はアウトライン作りです。泣いても笑ってもあと1カ月、走り続けます!
宇都野啓介
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