2010年9月27日月曜日

NFLって?

夏休みも終わってしまいましたね。
この休みに卒論の傍ら、念願の自動車免許を取ってきました壺谷です!

今回、僕たちが研究しているNFLの面白さを書きたいと思います!
NFLってなんぞや?って思っている人多いですよね?
わかります、その気持ち。僕もこの研究始める前まではよくわかりませんでした。
でも今はNFL芸人です!笑 まずその面白さを話す前に1つ質問をさせてください。

みなさんにとってスポーツの「面白い試合」ってどんな試合ですか?

贔屓のチームが勝った試合(愛知県出身の僕は中日ドラゴンズが勝った試合が1番面白いです)、または好きな選手が出ている試合(立浪選手の引退試合は本当に泣かせられました)、と個人個人でいろいろあると思います。
でも、誰もが面白いって思うのは「拮抗した試合」じゃないですかね?
最後の最後までどっちが勝つかわからない、ハラハラする試合。
ついこの前のワールドカップの日本対パラグアイ、PK戦にまでもつれこんだあの試合に最後まで熱中した人は多かったと思います。

そう、この最後まで結果のわからない拮抗した試合。
NFLはこの試合を意図的に作りだすことで観客を惹きつけているんです。
え?どうやって作りだすかって?

彼らは全てのチームの戦力を均衡にすることでその試合を作っているんです。
その前にスポーツにおける前提をご紹介しておきます。
それは「財務力が戦力に比例する」ってことです。
お金を持っているチームほどいい選手をたくさん獲得できるから強くなれるってわけです。
わかりますよね。

その上で戦力の均衡を可能にする制度がNFLにはいくつかあるので紹介します。
    Revenue Sharing
これは各チームが上げた収益をリーグ機構が全て吸い上げて、各チームに均等に配分をする制度なんです。これによって各チームの財務力は均等になります。
つまりこれは「収入」を一定にする制度なんです。
    Salary Cap
これは各チームの選手獲得を含めたチーム強化に費やせる資金を一定にする制度です。Salary Capには上限もありますが、下限も設定されているので、各チームの「支出」を一定にできるんです。

この2つの制度が各チームの戦力均衡を実現するために大きく働いているのですが、それ以外にも前年度最下位のチームから指名ができるウェーバー制ドラフトなんて制度もあったりするんです。NFLがいかに結果のわからない拮抗した試合をつくるために戦力均衡を目指しているかがわかりますよね。
これが功を奏して、NFLは世界のスポーツリーグで放映権料を含めた総収入でNo.1なんです!今では「世界で最も成功したスポーツリーグ」なんて言われています。

世界のプロスポーツリーグ収入ランキング
順位
リーグ名
競技
収入(百万ドル)
1
NFL
米国
アメリカンフットボール
6,500
2
MLB
米国
野球
6,075
3
F1
全世界
モータースポーツ
3,900
4
Premier League
英国
サッカー
3,548
5
NBA
米国
バスケットボール
3,384
6
Bundes Liga
ドイツ
サッカー
2,152
7
Liga Espanola
スペイン
サッカー
2,069
8
Serie A
イタリア
サッカー
1,815
9
NPB
日本
野球
1,121
10
J League
日本
サッカー
688













注:NFL MBA05-06年、MLB F1 NPB2007年、Jリーグは2006年、その他は全て06-07
出典:週刊ダイヤモンド2008/08/02 p50をもとに作成

制度をつくることでスポーツを通じて収益をあげているってすごいですよね!
何より資本主義の国アメリカで、こんなガチガチの社会主義みたいなリーグが成功しているっていうことも面白いですよね。

と、延々とNFLのすごさを語っちゃいそうなので今日はこの辺で止めておきます()
あ、もちろん卒論のほうは順調ですよ!

では、また!

壺谷篤

2010年9月20日月曜日

チーム誕生

こんにちは!
井上ゼミ4年の宇都野です。夏休みも終わるこの時期、皆さんは何をしていますか?

4年生はそろそろ卒業論文に本格的に取り組む時期ではないでしょうか?
もちろん僕たちも現在進行形で取り組んでいます!
筒井と壺谷、そして僕、宇都野のむさくるしい男3人で、米国のアメリカンフットボールのNFLを代表とするスポーツビジネスについての卒論に取り組んでいます。
こう書くと、テーマも決まって順調にやってるんじゃないかって思うかもしれませんけど、ここまで来るまで本当に色々あったんですよ・・・。ほんとに。

そこで最初のブログとして、どんな経緯でチームを結成し、どのようにテーマ策定に至ったかを書きたいと思います。
実は僕と僕以外の2人は当初、全く異なったテーマで行動していたんです。
僕は実家が温泉街にあることから、「日本の温泉」を題材に活動をしていましたが、一方で現在のテーマの「NFL」にも興味を抱いていました。僕自身がこれまで15年以上サッカーをやっていたことからも、スポーツには何か惹かれるものがあったんですよね・・。

一方で、筒井と壺谷のテーマは「ソーシャルイノベーション」でした。事業を通じて社会の諸問題を解決するという近年話題になっている分野を研究していました。その彼らの悩みは、理論がまだ確立されていないその分野では定性的なケース分析に終始してしまい、学術界に対する理論的な貢献が難しいのではないかということだったらしいんです。

そして、僕たちは以前にもゼミの調査の際に組んだチームでいいアウトプットを出したことがあって(自分で言うのもなんですが、笑)、互いのことをよく理解し合っていました。
そこで、互いに焦点が絞れなかった当初の研究から、スポーツへとテーマを変更し、一緒にやろうということになったんです。

このような紆余曲折を経てチームはできたのですが、実際にテーマとしてのスポーツを選択した理由は以下の3つです。
1.    先輩がNFLを題材とした卒論を未完で終わらせたため、自分たちがその流れを引き継き、完成させたかったこと。
2.    先行研究も豊富で、学術界への貢献度が高いので所属する商学部の論文コンテストに応募しやすいこと。(僕たち井上ゼミの卒業論文は毎年このコンテストで賞を頂いております。)
3.    3人ともスポーツ経験者なので、単純にスポーツをビジネスと捉えるのが面白そうだったこと()

自分たちのワクワク感を研究で表現できることって、1番のモチベーションになるんじゃないかって思います。
何よりこの3人なら何でもできるんじゃないかってドキドキしていることも事実です!
今回、初ブログとしてチームができるまでと研究テーマの選択を書かせてもらいました。次のブログでは僕たちが対象にしているNFLって何が面白いの?ってことを書きたいなって思います。

段々と秋に向かって冷えていく時期ですが、皆さんも身体には気を付けてください!
それでは!

宇都野啓介